「手帳に毎日書く」なんて、マメな性格じゃない
健康診断で再検査になり、循環器内科に行くと必ず言われる言葉がある。
「家庭でも血圧を測ってください。そしてこの手帳に毎朝書いてきてください」
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渡されるのは「血圧手帳」というアナログな冊子。最初はやる気を出して測り、ボールペンで「135/88」と記入する。
だが、3日もすれば面倒になる。
「朝の忙しい時間にペンを探すのがダルい」「測ったけど書くのを忘れる」「後でまとめて書こうとして、結局忘れる」。
そして次回の診察日。手帳は真っ白。待合室で慌てて「だいたいこれくらいだったはず」と適当な数字を書き込む(捏造だ)。
こんなことを繰り返していても、血圧は下がらないし、医者からの信用もなくすだけだ。
3,000円の安物を買うと「安物買いの銭失い」になる
俺は最初、ドラッグストアで一番安い(3,000円くらいの)手首式の血圧計を買った。
だが、これは失敗だった。
手首式は心臓の高さに合わせるのが難しく、数値がブレやすい。何より「測るだけ」の機能しかないので、記録の手間は変わらない。
そこで俺は、思い切って投資をした。
値段は倍以上(1万円前後)するが、「Bluetoothでスマホにデータ転送できる上腕式血圧計」(オムロンなど)を買ったのだ。
「転送ボタン」を押す快感だけで続く
これが革命だった。
使い方は簡単だ。
- 腕にカフ(腕帯)を巻いてスイッチオン。
- 測定が終わったら、スマホのアプリを開く。
- 転送ボタンを押す。
これだけで、「日付」「時間」「最高血圧」「最低血圧」「脈拍」が全てアプリに飛び、自動でグラフ化される。
ペンも手帳もいらない。寝ぼけたままでも記録できる。
この「データが飛ぶ瞬間」が地味に気持ちいい。「俺は今日もタスクをこなした」というログが溜まっていくのが、ゲーム感覚で楽しくなってくるのだ。
医者への「ドヤ顔」プレゼンが可能になる
この投資の真価は、診察室で発揮される。
「血圧どうですか?」と聞かれた時、おもむろにスマホを取り出し、アプリのグラフ画面を医者に見せる。
「おお、しっかり管理されていますね!」
医者の目の色が変わり、対応が丁寧になる。
手書きの汚い文字を解読させる必要もないし、グラフなら「この週は飲み会が続いて上がりました」といった傾向分析もスムーズだ。
お薬手帳アプリと同じく、医療のDX(デジタル化)は俺たち患者側から仕掛けていくべきだ。
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「自分の命の値段」と考えれば安い
1万円の血圧計は高いか?
もし脳卒中で倒れて入院すれば、1日1万円どころでは済まない。
「高い機材を買ってしまったから、元を取るために測らなきゃ」という強制力が働く点でも、この投資は正解だ。
40代の血管管理は、根性論では続かない。
「面倒くさい」を金(テクノロジー)で解決する。それが大人というものだ。
ちなみに、血圧を測るのは「朝」だけじゃない。
俺は会社でイライラした時や、病院の待ち時間にも「心の血圧」を下げる努力をしている。

