断れない夜がある。それがサラリーマンだ
「今日は帰って豆腐ご飯にしよう」
>>「糖質制限がつらい」と嘆く前に。白米を半分豆腐に変えたら意外といけた話
そう心に決めていた定時直前。上司からの「ちょっと行くか」の一言で、全ての計画が崩れ去ることがある。
あるいは、取引先との接待。コース料理の最後にドカンと出てくる炭水化物。そして二次会の締めラーメン。
これを「健康診断で引っかかってるんで」と断れるなら苦労はしない。断れば「付き合いが悪い」とレッテルを貼られ、場の空気が凍る。俺たち中間管理職には、自分の血管よりも守らなきゃいけない空気が確かにある。
だから、俺はあきらめた。「食べない」という選択肢を捨てる。
その代わり、「食べた被害を最小限に食い止める」ための悪あがきに全力を注ぐことにした。
【食前】コンビニで「防波堤」を築け
飲み会の会場に向かう前、俺は必ずコンビニに寄る。ウコンを買うためではない。「食物繊維の防波堤」を胃の中に作るためだ。
いきなりビールで乾杯し、唐揚げを胃に放り込むと、血糖値は垂直に上昇する(スパイク)。これがインスリンを大量放出させ、食べたものを全て脂肪に変えてしまう。
これを防ぐには、何よりも先に「食物繊維」を入れておく必要がある。
俺の選択肢:
- めかぶ(パック)
ネバネバ最強説。コンビニで買って、その場で開けて飲む(行儀は悪いが背に腹は代えられない)。胃の粘膜をコーティングしてくれる気がする。 - トマトジュース(無塩)
リコピン云々よりも、単に腹にたまる。空腹状態で乾杯しないことが重要だ。 - 高カカオチョコレート(72%以上)
カカオポリフェノールには血糖値の上昇を抑える効果があるらしい。1〜2枚食べてから戦場へ向かう。
【食中】水は「チェイサー」ではなく「メイン」だ
飲み会中、俺の手元には常に「ウーロン茶」か「水」がある。
「酒1:水2」の割合で飲む。これは肝臓を守るためでもあるが、もっと重要な理由がある。
「胃の中の物理的なスペースを水で埋める」ためだ。
胃が水で満たされていれば、唐揚げやポテトが入る余地は減る。周りには「いやー、今日は飲むペース早くて」と言い訳しつつ、ひたすら水を流し込む。
トイレの回数は増えるが、その分だけ「歩く」ことになるので一石二鳥だ。
>>「酒はやめない」と決めた。その代わり、飲むたびに俺がやっている30秒スクワット
【食後】締めラーメンの罪を雪ぐ「帰宅の儀式」
最大の難関、締めラーメン。これを食ってしまった後の絶望感は凄い。
だが、食ってしまったものは仕方ない。ここで「もう終わりだ」とタクシーに乗ったら試合終了だ。
俺は、ラーメン屋を出た瞬間から「血糖値との追いかけっこ」を開始する。
食後30分〜1時間。ここが血糖値のピークだ。このタイミングで寝てしまえば、糖質は脂肪として定着する。
逆に言えば、このタイミングで体を動かせば、血中の糖をエネルギーとして消費できる。
だから俺は、「最寄り駅の2つ手前で降りて歩く」。
酔っ払っていても歩く。革靴だろうが歩く。早歩きなら尚良い。
歩けない時は「呼吸」で燃やせ
雨で歩けない時や、電車内で座って帰る時。
そんな時は、周囲にバレずにできる「ドローイン(腹凹ませ呼吸)」をひたすら繰り返す。
大きく息を吸って腹を膨らませ、限界まで吐ききって腹を凹ませる。これを30秒キープ。
これだけで、内側にある筋肉(インナーマッスル)が熱くなるのがわかるはずだ。
ただ漫然と腹を出して座っているのと、腹に力を入れて呼吸しているのとでは、内臓脂肪へのアプローチがまるで違う。
>>内臓脂肪はお腹をつまめない?パンパンに張った腹を凹ませる「ドローイン」呼吸法
「美味かったからいいや」で終わらせるな。
食った直後の悪あがきこそが、翌朝の体重計での悲鳴を回避する唯一の手段なのだ。

