内臓脂肪はお腹をつまめない?パンパンに張った腹を凹ませる「ドローイン」呼吸法

俺の腹は「脂肪」なのか「空気」なのか

風呂に入る前、鏡の前で自分の腹を見る。
明らかに前に突き出ている。まるで妊婦のようだ。だが、手で掴もうとしても、皮下脂肪のようにムニムニとは掴めない。風船のようにパンパンに張っていて、指が滑る。

「これは脂肪じゃない、骨格だ」と思いたかったが、医者は非情だ。
「それは内臓脂肪ですね。腹筋の内側に溜まっているので、外からは掴めないんですよ」

衝撃だった。俺の腹の中には、筋肉の壁の内側に、ぎっしりと脂肪が詰まっているらしい。
そして厄介なことに、この内側の脂肪は、普通の腹筋運動(上体起こし)ではなかなか落ちない。

腹筋運動は腰を痛めるだけ。必要なのは「腹横筋」への刺激

内臓脂肪を抑え込んでいるのは、腹筋の深層にある「腹横筋(ふくおうきん)」という天然のコルセットだ。
ここが緩むと、内臓と脂肪の重みで腹が前に出る。

40代が張り切って床で腹筋運動をすると、腹横筋ではなく腰に負荷がかかり、ヘルニアになるのがオチだ。
俺たちに必要なのは、動かずにインナーマッスルだけを締める技術、すなわち「ドローイン(Draw-in)」だ。

会議中でもバレない。最強の「座りながらトレーニング」

やり方は拍子抜けするほど簡単だ。呼吸を変えるだけ。

  1. 姿勢を正す
    背筋を伸ばして座る(または立つ)。猫背だと効果がない。
  2. 息を吐き切る
    「フーーッ」と口から息を吐きながら、お腹を限界まで凹ませる。おへそを背骨にくっつけるイメージだ。
  3. キープする
    息を吐き切ってペチャンコになった状態を、浅い呼吸を続けながら30秒キープする。

これだけだ。
だが、実際にやってみると分かる。10秒過ぎたあたりから、腹の奥が熱くなり、背中のあたりまでプルプル震えてくるはずだ。
これが「効いている」証拠だ。

いつやるか?「暇な時」全てだ

このトレーニングの最大のメリットは、「誰にもバレない」ことだ。

  • 長い会議中:
    上司の話を聞くふりをしながら、腹を凹ませる。眠気覚ましにもなる。
  • 通勤電車:
    つり革に捕まりながら凹ませる。揺れに耐えることで体幹も鍛えられる。
  • 飲み会の最中:
    ジョッキを置いた瞬間に凹ませる。

>>「酒はやめない」と決めた。その代わり、飲むたびに俺がやっている30秒スクワット

内臓脂肪は「つきやすく落ちやすい」

朗報がある。皮下脂肪(つまめる脂肪)は一度つくと落ちにくいが、内臓脂肪は「普通預金」と言われるほど、出し入れが激しい。
つまり、食事を少し整えてドローインを続ければ、比較的すぐに結果が出る。

>>「糖質制限がつらい」と嘆く前に。白米を半分豆腐に変えたら意外といけた話

ベルトの穴が一つ縮まる快感。
それを味わうために、今この記事を読みながら、とりあえず腹を凹ませてみてほしい。
30秒後、腹の奥が熱くなっていれば、生存戦略は成功だ。

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