俺たちは「薬漬け」になりたいわけじゃない
ある日の朝、掌(てのひら)を見て愕然とした。
病院で処方された血圧の薬に加えて、自分で買ったマルチビタミン、亜鉛、DHA、黒酢、ウコン、目に良いやつ…。合計12粒の錠剤とカプセルが山盛りになっていた。
これを一気に流し込むために、コップ2杯の水が必要だ。
前回書いたように、嚥下力が落ちているから喉に詰まるし、朝から腹がチャポチャポになる。
>>錠剤が喉に引っかかる。40代になって嚥下力が落ちた俺の「ゼリー」活用法
ふと疑問が湧いた。
「健康のために飲んでいるはずが、逆に肝臓に負担をかけていないか?」
サプリメントは食品だが、分解するのは肝臓だ。ただでさえアルコールと内臓脂肪で悲鳴を上げている俺の肝臓に、これ以上の「残業」をさせてどうする。
俺は決意した。惰性で飲んでいるサプリをリストラ(断捨離)し、精鋭部隊だけを残すことに。
リストラ基準1:「体感」がないものは即解雇
まず、「なんとなく体に良さそうだから」という理由だけで飲んでいるものを排除する。
俺が設けた基準はシンプルだ。
「3日〜1週間飲んでみて、朝の目覚めや日中の調子に明確な変化を感じないものは切る」
例えば、俺の場合「亜鉛」や「ビタミンB群」は、飲むのをやめると口内炎ができたり疲れが取れなかったりするので、効果があると判断して残留。
逆に、「植物酵素〇〇種配合!」みたいなやつは、飲んでも飲まなくても変わらなかったので解雇した。
「将来の老化防止」みたいなふんわりした目的のものは、今の俺には贅沢品だ。
リストラ基準2:血液検査の数値に直結するか
次に、データに基づいた選定だ。
健康診断のE判定(中性脂肪やコレステロール)と戦うための「武器」は残す。
- EPA/DHA(オメガ3系):
魚を毎日食べるのは無理だ。これは数値改善の期待値を込めて残留。 - 食物繊維系:
コンビニの食事が多い週は飲む。これは「食事の代わり」としての運用だ。
逆に、「膝の軟骨成分」などは、まだ膝が痛くないので予防としては一旦外す。
今の緊急課題は「血管」と「肝臓」であって、関節ではないからだ。
最終的に残った「精鋭3種」
断捨離の結果、俺のサプリケースに残ったのは以下の3つだけになった。
- ベースサプリ(マルチビタミン&ミネラル)
食事のバランスが崩壊しているので、最低限のインフラとして。 - EPA/DHA
ドロドロ血液対策。これはもう薬に近い感覚で飲んでいる。 - 整腸剤(またはビオフェルミン的なもの)
「腸脳相関」と言うらしいが、腹の調子が悪いとメンタルも死ぬ。腸内環境は最優先だ。
これなら合計4〜5粒で済む。飲み忘れることも減ったし、何より月々のサプリ代が5,000円以上浮いた。
浮いた金で「本物の食材」を買う
サプリを減らして浮いた金で、俺はスーパーで買う食材のグレードを少し上げた。
安いサラダ油をやめて「オリーブオイル」や「MCTオイル」を買う。
発泡酒をやめて、糖質の少ない「ハイボール」用のちょっといいウイスキーを買う。
>>空腹で眠れない夜に。血糖値を爆上げせずに満腹感を得る「飲む」裏技
錠剤で栄養を摂るよりも、口から美味しいものを食べて栄養を摂るほうが、体も心も満足するに決まっている。
サプリメントはあくまで「補助(Supplement)」。主役にしてはいけない。
さて、サプリを整理して身軽になったところで、次に向き合うべきは、いよいよ「現実のデータ」だ。
ポストに届いた、あの忌まわしい封筒を開封する時が来た。

