「米を抜く」なんて無理ゲーだった
「よし、今日から夜は炭水化物抜きだ」
そう決意して、おかずとサラダだけの夕食を食べる。最初はいい。俺はやればできる男だ、と自分に酔うことすらできる。
だが、夜22時頃に猛烈な虚無感に襲われる。「何か…何かが足りない」という脳からの指令だ。
結局、我慢できずに冷蔵庫を漁ったり、最悪の場合はコンビニに走って唐揚げ棒を買ってしまう。
>>深夜のコンビニで「死にたくない」俺が選ぶ、罪悪感ゼロのつまみ5選
こんな本末転倒なことを繰り返して気づいた。俺たち40代のサラリーマンにとって、白米は単なる栄養源ではない。精神安定剤だ。
完全に断つと、仕事中に頭が回らなくなるし、何より人生がつまらない。
だが、健康診断の数値(血糖値・中性脂肪)は待ってくれない。
そこで俺がたどり着いたのが、「白米をゼロにするのではなく、半分を“白い何か”に置き換えて脳を騙す」という、極めてセコい、しかし効果絶大な戦術だ。
カリフラワーライスは高い。継続には「コスパ」が命
世の中には「低糖質米」や「カリフラワーライス」なる便利な商品がある。だが、高い。毎日続けるにはコストがかかりすぎるし、冷凍庫の場所も取る。
しらたきを刻んで米に混ぜる方法も試したが、あの独特の臭みがどうしても気になった。
俺が求めているのは、以下の条件を満たすものだ。
- 近所のスーパーで数十円で買える
- 調理が秒で終わる(ズボラでもできる)
- 食べた気がする「重み」がある
その最適解が、「木綿豆腐」だった。
3分で完成。俺流「豆腐かさ増しご飯」の作り方
レシピというほどのものではない。だが、この手順でやると驚くほど「ご飯感」が出る。
用意するもの
- 炊いた白米:茶碗半分
- 木綿豆腐:半丁(150gくらい)※絹ごしじゃダメだ。水分が出すぎてベチャベチャになる。
手順
- 豆腐の水気を飛ばす
木綿豆腐をキッチンペーパーで包み、レンジ(600W)で2分チンする。これで水分が抜けて、食感が「米」に近づく。 - 崩す
温まった豆腐を茶碗に入れ、スプーンや箸で細かく崩す。米粒くらいの大きさになるまで無心で砕け。 - 混ぜる
そこに白米を投入し、よく混ぜ合わせる。
以上だ。見た目は完全に「大盛りのご飯」である。
味はどうなのか?脳は見事に騙される
実際に食べてみるとわかるが、意外なほど違和感がない。
豆腐の水分が飛んでポロポロになっているため、白米と混ざると食感の境界線が曖昧になるのだ。
「俺は今、丼一杯のメシを食らっている」
視覚から入るこの情報が、脳に満腹シグナルを送ってくれる。白米100%の時と比べて、糖質は約50%オフ、カロリーも大幅ダウン。逆にタンパク質は増える。
納豆をかけたり、カレーをかけたりすれば、もう豆腐の存在など忘れてしまうレベルだ。
何より、スーパーで一丁30円〜50円で売っている豆腐でできるのがいい。高いダイエット食品にお金を払う必要はない。
なぜ家でここまで節制するのか?
正直、豆腐ご飯なんて惨めだ、と思う日もある。
だが、俺たちがこの「家メシ」で糖質をケチるのには、明確な戦略的理由がある。
それは、「断れない飲み会」や「付き合いのラーメン」で死なないためだ。
サラリーマンをやっている以上、ハイカロリーな外食を完全に避けることは不可能だ。だからこそ、家では豆腐を食い、外食のダメージを相殺するための「余白」を作っておく必要がある。
>>付き合いの飲み会、ラーメン。断れない時の「食前・食後」の悪あがきマニュアル
平日は豆腐で守り、週末や飲み会では(最低限のケアをしつつ)楽しむ。
このメリハリこそが、E判定だらけの俺たちが長く生き残るための、唯一の生存戦略なのだ。

